この本の帯に「おひとり女子にとって、一番気になるお金の疑問をズバリ解決!」とあったので、普段マネープランを作成しているFPの目線で読んでみました。
内容については、賛同できる点、そうでない点がありますが、あくまでもFP的視点からの意見になりますので、ご容赦ください。
「おひとり様でも、一生お金に困らない本」はどんな本?
この本は、経済ジャーナリストの荻原博子先生が書かれたものです。
一言でいうと、「節約」に特化した本と言えます。
本のタイトルから「投資」「資産形成」について書かれているように予想されますが、実はそうではなく、支出や収入、保険の見直しなど、堅実な内容になっています。
「わたしって一生このまま一人かも?」と感じ始めた女性に向けて、住まいや生活費、保険、年金など、お金にまつわる疑問に答えています。
出所:PHP研究所 https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-83486-3
「おひとり様でも、一生お金に困らない本」で学べること
この本で、こんなことが学べます。
- 結局、老後の暮らしにいくら必要か
- お金に無頓着でも今から貯めグセをつける方法
- 保険は最低限、何に入っておけばいいか
- 老後の住まいは、買うべきか、それとも借りるべきか
「おひとり様でも、一生お金に困らない本」がおすすめの人
この本は、こんな人におすすめです。
- きちんと家計簿をつけて、支出の見直しをコツコツできる人
- 地方に移住して収入の見直しができる人
- こまめな節約にストレスを感じない人
- 節約を確実に実行して継続できる人
- 月に1万円以上の保険料を払っている人
- 投資はギャンブルと思い込んでいる人
「おひとり様でも、一生お金に困らない本」を読んで思ったこと
この本を読んでみて、賛同できる点、そうでない点がありますが、あくまでもFP的視点からの意見になります。
なので、読み手によって、賛同できるかどうかは違ってくることを前提に参考にしてください。
これは賛同できると思った点
携帯料金の見直し
携帯料金を見直して、格安スマホに変更することで月3000円くらいに抑えることが出来るのでオススメしている。簡単だし、節約の効果抜群。
保険の見直し
公的な医療保険、高額療養費制度があることを理由に、就職したときに加入した生命保険の見直しを推奨している。
老後の保険は不要
介護についても、公的保険でまかなえるし、70歳以上であれば、老後の医療費は高額療養費制度によって負担額がさらに下がることを理由に、民間の介護保険に加入するよりも貯蓄をしておくことをオススメしている。
個人年金保険は不要
保険会社の手数料、経費が保険料に含まれていることや、将来の貨幣価値が予測できない等の理由から、個人年金保険には入らないほうがいい。
これはちょっと注意と思った点
年金が平均278万円
国民年金と厚生年金の両方に加入していると、年間で平均約278万円の年金が支給される旨の記述があるが、あくまでも厚生年金は給料によって異なるため、誰もがその金額をもらえると考えてはダメ。
賃貸と購入の比較
マンションを購入した場合と賃貸で住み続けた場合を50年間で支払う金額で比較している。
マンションを購入した場合は、7110万円。
これに対し、賃貸で住む場合は、6250万円として、購入したマンションの建て替えが必要になった場合を考えると、賃貸の方が得であるような説明がある。
しかし、マンションの資産価値はゼロではなく、しかも建て替えをしているなら2000~3000万円は見込めるはず。
なので、賃貸と購入の比較は、一般的にどちらが有利か言えないため、個別具体的な検討が必要になることを付け加えたい。
投資はギャンブル
投資をギャンブルと決めつけてしまっている。
「お金は増やすより、減らさないことが大切」ということには賛同できるが、投資をするなら貯金5000万円くらい必要としているのが今の時代に合っていないように思える。
まとめ
「おひとり様でも、一生お金に困らない本」を読むことで、少しでも老後の不安が和らぐのではないでしょうか。
ただ、本で書かれている収入などは「平均」を前提としていることに注意が必要です。これはどの本においても言えることです。多くの人が読むことを前提としているので、平均を使わざるを得ないのです。
実際、私が資産形成コンサルで、マネープランを作成していると、平均とかけ離れていることが多かったりします。
なので、お金に関することは、個別具体的に検討していくことが極めて重要です。
・・・・・
ところで、お金を増やすには、この二つの方法があります。
一つは、お金を確実に増やす方法です。
例えば、保険や住宅ローンなどの支出を見直したり、転職して収入を増やしたり、無意識に支払っている税金を減らして節税することです。
【お金を確実に増やす3つの方法】
- 支出を減らす
- 収入を増やす
- 税金を減らす
もう一つは、お金を「不確実」に増やす方法です。
例えば、投資をして資産形成していくことです。
(投資はギャンブルはだから「不確実」ということではありません)
もちろん、一番最初にやるべきなのは、お金を確実に増やす方法です。
でも、それだけだと限界があります。
節約術だけでは人生100年時代を生き抜いていくことは出来ないからです。
今、求められているのは、お金を確実に増やしたうえで、さらにお金を不確実に増やしていくことです。
「不確実」というのに不安を感じてしまうかもしれませんが、大丈夫です。
なぜなら、世の中、確実なものってほとんどないので。
人生だってそうですよね、不確実なものです。
なので、世の中、ほとんどが不確実ってことです。
この二つのお金の増やし方を学ぶことが出来るのが、「賢いお金の増やし方が学べるメールセミナー」です。
今なら、無料で学べますので、はじめての人におすすめです。