夢のマイホーム、買った方がいいとか、そうでもないとか・・・。
はじめて、住宅購入を検討されている方は、まず「住宅購入と賃貸、どっちがお得か」というテーマに悩まされることだと思います。
住宅購入も、賃貸もそれぞれメリット、デメリットがあって、どっちがお得なのか比較するのは難しいと言えます。
損得勘定も大切ですが、お得かどうかというより、どっちが適しているかと考えるべきではないでしょうか。
例えば、賃貸のままで家賃の支払いが勿体ないからといって、住宅購入を選択してはいけない人が無理に住宅ローンを組んで買ってしまったとしたら、悲惨な老後になってしまうでしょう。
「マイホームは資産になりますから」といった、住宅営業マンの甘い言葉を安易に信用してはいけません。
住宅購入のメリット・デメリット
メリット
- 居住環境がいい(居住価値)
- 自由にアレンジ、リフォームできる
- 団体生命保険がある(万一の際、住宅ローン返済不要)
- 税制の優遇措置がある
- 資産形成効果(買い方、選び方による)
デメリット
- 固定資産税がかかる
- 修繕費がかかる
- 簡単に引越しが出来ない
- 資産価値が低い(買い方、選び方を間違うと)
どうして住宅購入は難しいの?
住宅購入が難しいのは、住宅購入の検討を進めていくうえで、選ぶのは物件だけではないからです。
・仲介業者をどこにするか?
・住宅ローンはどうするか?
・金利は固定か、変動か?
・返済方法は元利均等か、元金均等か?
・頭金はいくらにするか?
・返済期間は何年にするか?
・引越しはいつにするか?
この他にも色々細かい部分と出てきます。
それを一つずつ判断していくので、選択の連続となります。
一つでも判断ミスをしてしまうと、全体に影響が出てしまうことさえあります。
なので、住宅購入の経験が1回でもあれば別なのですが、ほとんどの人がはじめてです。
はじめてなのに、適切な判断が出来るでしょうか。
そこで、誰かにアドバイスを求めたりするはずです。
その相手が誰かというのは・・・・。
そう、あなたに物件を買ってもらいたい住宅営業マンです。
人生100年時代における老後の住まいは?
住宅購入ではなく、賃貸を選択するとして、65歳以降も家賃を払い続けるとしたらどのくらいになるでしょうか。
月々10万円の家賃を95歳まで払うと、単純に3600万円になります。
2年ごとの更新料も含めると、3750~3900万円くらいは見積もっておく必要があるでしょう。
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この他に、生活費、医療費、趣味や旅行の費用を計上していくと、住居費のほかに毎月15万円は必要となってきます。
老後は、毎日が「日曜日」ですから、思った以上にお金が必要になってきます。
合計すると、9150~9300万円もの老後資金が必要ということです。
そもそも、住宅購入も賃貸も大体同じくらいの費用になるいう前提でいくと、むしろ問題となるのは人生100年時代となる「長生きリスク」ではないでしょうか。