投資初心者が行う資産形成の方法としてFX投資による運用はあり?

資産形成

投資初心者が行う資産形成の方法としてFX投資はありか

FX投資は、次の視点から判断した結果、初心者が行う資産形成の方法として「FX投資はなし」という結論に至りました。

  • 投資初心者に向いているか
  • 長期投資に向いているか

FXは初心者に向いているか

FXは少額から始めることが出来るというメリットがあるので、初心者でも出来ると言われたりしています。

でも、少額から始めることが出来るのはFXに限ったことではないです。

株式や投資信託などは、政府が推奨している非課税制度のNISA、つみたてNISAの対象になっていますが、FXはその対象外です。

NISA、つみたてNISAの対象になっているか? ➡ FXは対象外

このことをどう見るかです。

近年、特に「つみたてNISA」が推奨されていますが、その理由は、初心者に向いているからです。その点から、逆に言うと、FX投資は初心者向けではないから、対象外になっていると言えそうです。

FXは長期投資に向いているか

資産形成は、基本的に長期投資で行っていくので、FXは長期投資に向いているかどうかという視点から見ていく必要があります。

FXは、一般的に短期のトレードをしていく印象があります。

そこで、FX投資を長期的に行う場合を調べてみました。

出所:SBI FXトレード https://www.sbifxt.co.jp/beginner/step01_4_012.html

少ない証拠金でポジションの長期保有をすると、相場が自身の想定と逆に進んだ場合に、すぐにロスカットが発動してしまいます。ロスカットになるとポジションが強制的に決済され、損失が確定することとなります。

長期保有をする前提であれば、あらかじめ十分な証拠金を口座に入れておき、ある程度の含み損には耐えられる状態にしておきましょう。

https://www.sbifxt.co.jp/beginner/step01_4_012.html

ということなので、FXの長期保有は十分な資金が必要になります。

そうすると、FX投資は、長期投資が可能だとしても、初心者が行う場合には向いていないと言えそうです。

FXは長期投資に適しているか? ➡ 十分な資金が必要なので基本的には適していない

最後に

FX投資について調べてみると、資産形成の方法として「あり派」と「なし派」があるようです。

「あり派」も「なし派」も、それぞれ次の点をメリット、デメリットとして主張しているのでとらえ方の違いということになります。

  • 少額から始められる(最大レバレッジ25倍が可能)
  • 24時間取引できる
  • スワップポイント(2つの通貨の金利差)を受け取れる

少額から始められるのはメリットだけど、それではリターンも少額になってしまうので、結局レバレッジ効果を求めてしまって、リスクも大きくなってしまう。

24時間取引できるのをメリットと考えるか、それとも生活に支障をきたすのでデメリットと考えるか。

スワップポイントを受け取れることをメリットと考えるか、逆にスワップポイントを支払うこともあるので、それをデメリットと考えるか。

といったとこでしょうか。

結局、FX投資を行う人の考え方次第、やり方次第という感じがしますね。

今回は、「投資初心者」が行う資産形成の方法としてFXがありかという視点から見た場合、「FX投資はなし」との結論に至りました。

FX投資は初心者向けという広告を見ることが多くなったような気がします。短期的なトレードを繰り返す手法のようでした。

初心者は株式投資は無理でも、FX投資は大丈夫とはならないはずですし、トレーディングを知って成果を上げられるのであれば、それは株式投資でも同じですよね。

FX投資を否定するわけではありませんが、どのようなものでも投資である以上、必ずリスクがあって、そのリスクを大きくするのも小さくするのも、その人次第ということをお伝えしたいです。

資産形成は長期的に継続していく必要があるため、投資初心者のうちは、貯金と同じように何も考えないで資産形成をしていく方法がベターです。