健康のために毎日歩いている人が増えてきていると思いますが、歩くだけで保険料が安くなる保険ってご存知ですか?
最近、健康増進型の保険を見るようになりました。
歩くだけで保険料が安くなるというのは嬉しいですね。
どのくらい歩く必要があるのか、またどのくらいお得なのかを調べてみました。
1日平均8000歩以上で保険料が安くなる
1日平均8000歩以上を歩くと保険料が安くなります。
「1日8000歩」ってどうですか?
コロナ禍でオンラインが多くなって通勤が少なくなった人は、結構難しい数字かもしれませんが、毎日ウォーキングをしている人はそれほど難しい条件ではなさそうです。
ちなみに、私の場合、1日1万歩を目標としています。
健康増進型の保険は、保険会社によって様々な保険商品がありますので、それぞれ見てみましょう。
あるく保険(東京海上日動あんしん生命)
健康づくりを応援する医療保険として、「あるく保険」があります。
1日平均8000歩以上歩くと、半年ごとの達成状況に応じて2年後に所定の健康増進還付金が受け取れるようです。
80歳までに受け取れる健康増進還付金は7万6800円?
「40歳」「女性」「無事故給付金無」の条件で保険料の試算をしてみました。
健康増進還付金は、3840円(入院給付金日額1万円タイプ)となります。
保険期間、保険料払込期間が終身となっているので、例えば、80歳までに受け取れる健康増進還付金はいくらになるのか計算してみましょう。
もちろん、40歳から80歳になるまで1日平均8000歩以上を歩くことが条件となります。
健康増進還付金の受け取りは2年ごとになるようですので、80歳までの40年間のうち20回受け取れる計算になります。
すると、健康増進還付金3840円×20回=7万6800円となります。
80歳までに支払う保険料は168万円?
健康増進還付金はあくまでも1日平均8000歩以上という条件を満たした場合に受け取れるものです。
一方、80歳までに確実に支払う保険料があります。
それはいくらかというと、3500円×12か月×40年=168万円になります。
健康増進還付金を差し引くと、168万円-7万6800円=160万3200円です。
見方を変えると、160万3200円÷12か月×40年=3340円となるので、80歳まで月額3340円の掛捨て型の保険と見ることも出来そうです。
ただ、80歳まで1日平均8000歩をずっと継続していくというのは至難の業かもしれませんね。
※保険期間、保険料払込期間が終身となっているので、死亡まで保障継続、死亡まで保険料払込となっています。
Vitality(住友生命)
同じように、歩くことでポイントを獲得することができ、毎年の保険料が変動するという保険があります。「Vitality」という住友生命の保険商品です。
保険料の割引率は15%からスタートするという特徴があります。
2年目以降は、健康チェックや運動による獲得ポイントに応じて保険料が毎年変動するようです。
ただ、Vitality利用料が必要になるなど、仕組みが少し複雑になっています。
さらに、保険料ですが、40歳女性でVitality利用料を加算すると1万3341円になります。
いくら健康増進型といっても、この保険料だとちょっとハードルが高いと言えそうです。
まとめ
保険には健康増進型だけでなく、昔から無事故給付金などあって、実質保険料が安くなるものがあったりします。
でも、それだけでお得と考えるのではなく、どれだけお得なのか、反対に必ず支払う保険料はどのくらいになるのかをちゃんと把握しておくことが必要です。
もし、健康増進型の保険に興味がある人は、受け取れる条件、金額だけでなく、保険料、保険期間、さらに「保険料払込期間」まですべてチェックしてから検討してみてはいかがでしょうか。