保険を売らないFPが独断と偏見で勝手に女性医療保険を調査してみました。
人気のある女性保険、女性のための医療保険を調査!
医療終身保険(保険料掛捨て型)
比較的、保険料が抑えられていて保障も手厚い「終身タイプ」が人気のようです。
でも、ずっと保険料を支払っていくと、かなりの金額になっていきます。
給付金がもらえるもの
保険料の掛け捨てはもったいないという意識がどこかにあるので、給付金がもらえるタイプがお得だと思ってしまう人も少なくないようです。
「給付金がもらえるのにお得ではないの?」と疑問に思ってしまった人は、その給付金はどこから支払われているかを考えてみてはどうでしょうか。
そうです!あなたが支払った保険料からです
給付金があるタイプのほとんどが「定期・更新型」でどんどん保険料が上がっていきます。
女性保険、女性のための医療保険って何?
多くの場合、通常の医療保険に「女性疾病特約」を付けたものを女性医療保険といいます。女性保険とか、女性のための医療保険とか、女性向けの医療保険とか、さまざまな言い方をします。
女性特有の病気
代表的な女性特有の病気はこの3つです。他に、子宮筋腫などもありますが、入院期間は長くても5日間程度ということだったので、次の3つにしました。
乳がんの平均的な在院日数
子宮頸がんの平均的な在院日数
子宮がんの平均的な在院日数
上記から分かることは、入院期間は長くてもおよそ10日程度ということです。
女性特有の病気といっても、ほぼ「がん」なので、通常の医療保険でも対応できますし、どちらかと言うと、女性医療保険で対応するよりも「ガン保険」の方が適切のように思います。
女性特有の病気であっても、通常の医療保険で対応できる
手厚い保障は必要ないかも?
女性特有の病気だからと言って特に入院期間が長期化するわけではなさそうです。それに、女性特有の病気だから医療費が特別に高いということもないですし、高額療養費制度が利用できますので、割高な手厚い保障は必要ないと言えそうです。
もし、心配される方は、ガン保険を検討してもよいと思います。
ところで、男性のための保険は?
通常の医療保険は、その保障内容を男性、女性で分けていません。そのため、男性は通常の医療保険で保障されます。もちろん、女性も通常の医療保険で保障されます。
では、女性保険、女性医療保険というのはどういうことかと言うと、実質的に割高な医療保険で、女性特有の病気に対する保障を手厚くしているということです。
女性医療保険があるのに、男性医療保険がないのはどうしてでしょうか?
それは、男性よりも女性の方が「保険」に興味を持ってくれるので、女性向けに商品化されたものが「女性医療保険」として実在し、男性向けには商品化されていないということです。
女性のための医療保険は、保険会社のマーケティング戦略
最後に
女性のための医療保険に入っておかないと、女性特有の病気は保障されないと勘違いされている人もいるようですが、実際は手厚い保障と引き換えに割高な保険料を求められる「医療保険」です。
ちゃんと、マネープランニングをしていけば医療保険に入らなくても大丈夫なようになります。
もし、医療保険に入って、60歳、80歳まで保険料を支払っていったらどうなるかをシミュレーションしてみました。
保険料を60歳、80歳まで支払ったらどうなる?
代表的な女性医療保険で、人気のある新キュアレディ(オリックス生命)で試算してみました。保険料は30歳女性の場合です。
- 60歳まで:2976円×12か月×30年=107万1360円
- 80歳まで:1928円×12か月×50年=115万6800円
女性医療保険に入らずに保険料を運用に回したらどうなる?
もし、医療保険に入らないで、保険料相当分(月3000円)を60歳まで資産形成していくとどうなるのかをシミュレーションしてみました。
60歳まで資産形成すると300万円に
100万円以上の保険料を払うのはもったいない人、ムダな保険料を払いたくないという人は、無料メールセミナーで「賢いお金の増やし方」を学んでみてくださいね。